図面の無い現品からの歯車製作は可能ですが、まず以下のようなリスクが伴うことをご理解ください。 歯車列による動力伝達には、各歯車の精密な噛み合いが重要であり、そのため歯車の図面には詳細な歯形諸元が定められています。図面が無い場合、諸元表の複数の規格項目を、現品からの測定によって推測していくことになりますが、損耗した状態の歯車を測定して、諸元値を推定していく作業は困難であり、必然的にある種の不正確さを内在しています。 このような推測値によって製作した歯車の場合、 1．組み立てられない 2．回転しない 3．動作が重い 4．異音がする 5．すぐに壊れる 6．相手の歯車が壊れる などの現象が発生する可能性があります。これは排除できないリスクなので、予めご了承ください。もちろん、実際にはできる限りの手を尽くして、正常な噛み合いが実現するよう努力しますが、このような前提条件が存在するということは、ご理解ください。 費用についてですが、製作にあたっては、加工用の図面を起こさなければなりませんので、前述の測定作業を含め、まず数万円の設計費用が発生します。また、製作にかかる工数に対しては、応分の費用負担をお願いしておりますので、加工費はもちろん、段取り費、管理費など、製作に必要な全ての費用を全額御請求させて頂くことになります。 実際の製作費用は、加工方法や数量、材質などによって大きく異なりますので一概には言えませんが、1個あたり数万円以上は確実に必要です。お引き請けしたご依頼に対しては、法人個人を問わず誠意をもって対応しますが、製作にあたっては応分の費用負担が伴うことはご了承ください。 以上をご勘案の上で、どうしても製作したいと御希望される場合は、その旨を明記いただければ、お見積りさせていただきます。
弊社では、図面の精度と出来栄えの保証、約束した納期の厳守をモットーに事業展開しております。 量産品とは異なり、一品ごとに加工プログラムを入力し、最小工数ではなく精度優先の最適工数で、手数を掛けることを厭わず、工程内で精度を検証しながら作業をしております。 工業部品のコストは材料費を除けば、工数と効率でおおよそ決まってしまいますが、一品物の場合、工程内で精度を作り込む作業は、検証と対策のループなど非効率な部分も多く、加工機械の稼働率を高いレベルで維持することや、作業効率を極限まで高めることは、必ずしも容易ではありません。24時間稼働を前提とした安価なコスト対応などは、人員規模からしても全く不可能です。 見込まれる工数に対しては、応分の費用算定をいたしますので、同業他社様との相見積りなど、安価な見積りを望んでおられる場合は、御期待には添いかねますので予めご了承ください。また、事前に何の御連絡も無く、いきなり大量の図面をFAXするなどの行為は迷惑ですのでお控えください。
依頼に対しては、法人個人を問わず誠意をもって対応させていただきますが、個人のお客様からの依頼であっても、特別に安価な見積りを提示するということはありません。決して、個人のお客様を排除する訳ではありませんが、見込まれる工数に対しては応分の費用算定をいたしますので、個人の方に御負担いただけるような金額には収まらない可能性が非常に高いです。 費用の多寡にかかわらず、どうしても製作したいという場合は、その旨明記いただければお見積りさせていただきます。
